ドキュメンタリー
ノンフィクションW 記録映画『東京オリンピック』誕生の軌跡 〜市川崑と164人のキャメラマン〜

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ノンフィクションW 記録映画『東京オリンピック』誕生の軌跡

第52回ギャラクシー賞テレビ部門選奨受賞作。貴重な資料と証言で、市川崑監督の記録映画『東京オリンピック』の製作秘話に迫る、東京オリンピック50周年企画番組。

「記録か、芸術か―。」大論争を巻き起こし、1965年の公開後、2001年まで実に36年間にわたり国内公開作歴代観客動員数1位に輝き続けた映画がある。市川崑監督による記録映画『東京オリンピック』。1964年、世界中が注目する中で開幕した第18回東京オリンピックを、記録映画として残した作品だ。空前の費用とスタッフ規模で製作された本作、スポーツの記録映画ながら、競技の順位や記録はほとんど提示されず、徹底的に描かれる「人間」に、観る者はその斬新な映像世界に引き込まれる。
なぜこのような作品が生まれたのか―。そこには、緻密な狙いを持って陣頭指揮にあたった市川崑監督と、当時だからこそ奇跡的な映像の数々を撮影できた164人のキャメラマンたちの存在があった。
2020年を見据えるいま、市川監督が使用していたシナリオなどの貴重な資料や、関係者の証言をもとに、名作誕生秘話に迫る。

ノンフィクションW 記録映画『東京オリンピック』誕生の軌跡

第52回ギャラクシー賞テレビ部門選奨受賞作。貴重な資料と証言で、市川崑監督の記録映画『東京オリンピック』の製作秘話に迫る、東京オリンピック50周年企画番組。

1964年10月に開幕した戦後復興の証しでもある祭典の全貌を記録した映画『東京オリンピック』。翌年公開後1950万人を動員し、36年もの間歴代観客動員数1位に輝き続けた。競技の記録や順位はほとんど描かれない一方、冒頭の真っ赤な太陽や、スクリーンいっぱいに映し出される選手の表情や躍動する筋肉、競技前後の人間模様、圧巻の撮影手法による競技シーンといった映像の数々は観客たちに衝撃を与えた。
監督の市川崑は製作にあたり「我々はこの映画を単に正確な記録として製作するのではない。この映画を創作する」と記している。記録映画ながら脚本として和田夏十、白坂依志夫、谷川俊太郎らが参画し綿密なシナリオが存在。それをもとに奇跡の映像の数々を生み出したのが、当時ニュース映画を主戦場としていた164人のキャメラマンたちだった。ドキュメンタリー映画というジャンルを確立したとされる名作の舞台裏を解き明かす。(2014年)

出演

  • 語り
    上川隆也
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